情報弱者(情弱)とは
情報弱者とは、情報の入手や利用について困難を抱える人のこと。情報の探索や評価のための基礎的な知見や能力が乏しかったり、情報機器の基礎的な理解や入手、操作が困難だったり、メディア環境や通信回線などの情報インフラが貧弱なために陥る。(引用:IT用語辞典)
ご存じの通りここ十数年での技術革新はすさまじい。
ほとんどの人がスマホを持つようになり、インターネット検索やSNSを通じて様々な情報を得ることが容易になった。
新技術や情報をうまく利用して生活を向上させたり、キャリアを築いたりする人が増える一方で、相対的に情報弱者と呼べる人も生まれている。
情報弱者は搾取の対象になりやすく、知らないうちに損をさせられていることが多い。
そんな無知ゆえの『情弱税』を支払いがちなモノやサービスを〇つ紹介するので、気づきや考え直すきっかけにしていただけたら幸いだ。
情弱税を払ってしまう4つのモノ
スマホ代
毎月の携帯代金を自分がいくら払っているか把握してるだろうか?
MMD研究所が行った通信料金に関する調査によって、以下のことがわかった。
< 平均月額料金 >
大手3社の契約者 8,312円
格安SIMの利用者 4,424円
< 支払う料金の最多分布 >
大手3社契約者 4000円~5000円未満 12%
格安SIM利用者 1,000円~2,000円未満 33.6%
仮に大手3社契約で月5,000円なら、5,000円×12ヶ月=年間60,000円
格安SIM利用者で月2,000円なら、2,000円×12ヶ月=年間24,000円
その差は年間36,000円となる。
人によっては年間の水道代くらいは賄えるんじゃなかろうか。
こまめに水道を止めて節水するより格安SIMに変えた方がはやい。
これが毎年積み重なると…結構な額になる。
もちろん事情があって大手キャリアでないといけない人もいるだろう。
が、お金が無いのに「面倒」とか「知らない」とか「なんかこわい」という理由だけで月に数千円も多く支払うのは情弱としか言いようがない。
本体に関しても「最新で超高性能なものが必要か?」と今一度考えなおしたほうが良い。
みんな持ってるからって君もiPhoneにする必要はない。
毎日使うものとはいえ、SNSを眺めるだけなら、違約金を払ってでも毎月かかる通信費の削減をするべきだ。
会社で昇給するよりよっぽど効果的。
オーバースペックなスマホを48回分割で買い、画面はバキバキ。
解約し忘れたオプションサービスを抱え、月7GBしか通信できないのに月額8,000円以上払っている。
そんな人が未だにいるならば、一刻もはやくその割れたスマホでGoogleを開こう。
[ 格安SIM おすすめ ]
[ ミドルスペック 安い SIMフリースマホ ]
みたいな検索ワードで調べることから始めればいい。

ふるさと納税
ふるさと納税の総合サイトを運営するトラストバンクによると、“ふるさと納税を知っているが、未経験”と回答した人は76.9%。
皆さんはふるさと納税をしたことがあるだろうか?
そもそもふるさと納税とは、自治体に寄付をすることで返礼品を受け取れる制度である。
自己負担額として2,000円かかるものの、それを除いた寄付額が翌年の所得税や住民税から控除されるというものだ。
返礼品は以下のようなもの。
市町村によってさまざまで、ふるさと納税サイトや楽天市場から選ぶことができる。
- 米15kg 寄付額10,000円 北海道紋別市
- 牛タン1kg 寄付額20,000円 宮城県柴田町
- デジタルカメラ 寄付額143,000円 大阪府高槻市
繰り返すが自己負担額は2,000円。
残りの寄付金は税金の控除という形で自分に返ってくるので、実質2,000円のみで返礼品を受け取ることができる。
年収によって限度額は変わってくるものの、10,000円程度でも十分お得な返礼品がもらえる。
例に挙げた 米15kg や 豚肉2kg など、2,000円で買ったと思えば魅力的だ。
通販のようにポチればOKな物ではなく、ちょっとした申請の手続きもあるがその辺は仕方ない。
1回やってしまえば流れは理解できるはずだ。
得意げに「ふるさと納税やってないの?草」と友達に言い放ったあと、ミドルスペックのSIMフリースマホで以下のURLを送ってやろう。
ふるさと納税WEBサイト
さとふる https://www.satofull.jp/
ふるなび https://furunavi.jp/
ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/?header

リボ払い
悪名高い地獄の永久搾取システム。
頭の弱い低所得者を甘い言葉で誘い、一生金利だけをむしり取る。
例に漏れず、昔の僕もまんまと利用してしまっていた 笑
リボ払いとは、ショッピングやキャッシングで利用できる返済方法。
メリット
毎月決まった金額を支払うことで月の返済額を抑えられる
デメリット
利息が高い
返済の長期化
知らぬ間にリボ払いになっているパターンもある
例えば年利15%のリボ払いで50万円を借りて、毎月決まった額を返済していくとする。
①月額10,000円(元金)返済の場合 返済総額659,375円 返済回数50回
②月額3,000円(元金)返済の場合 返済総額787,861円 返済回数116回
返済総額を見ると金利の怖さがわかるだろう。
支払期間も長期化するので、その分ストレスにもなる。
貸す側からするとこんなにおいしいものはない。
また、クレジットカードを新たに作る際、誤ってリボ払いをデフォルトの支払い方法にしないように注意も必要だ。
「今月は友人の結婚式があって財布がピンチ!リボ払いにしちゃおっ♪」とか
「1回払いでもあとから自動でリボ払いになるから便利♪」みたいに謳うクレイジーなCMを信じた瞬間が最後である。
もしリボ払いにしてしまったのなら、毎月多めに返済していかないとマジでヤバい。
情報強者ぶって買ったSIMフリースマホがリボ払いによるものなら、いますぐ返済して今月は米だけ生活をすると良い。ふるさと納税をしたのならすでに15kg届いているはずだ。

医療保険
昼休みに会社へ押しかける生保レディの圧に負け、いまも脳死で月20,000円以上払っている。
そんな人は今一度考えなおしたほうが良い。
そもそも日本は公的なサービスが充実している。
健康保険
「高額療養費制度」により、仮に月100万円の治療費がかかったとしても自己負担は9万円程度になる。
※70歳以上なら5万円台
入院についてもそこまで心配する必要はないんじゃないかと思う。
予防医療の発達と医学の発達によって、肺がんの手術のために入院しても10日ほどで退院できるらしい。
普通に会社努めをしていて貯蓄があるなら、有給&傷病手当でなんとかなりそうなもんだ。
独身の間は自動車保険、火災保険と、あとは掛け捨ての生命保険に入るくらいでいいんじゃないかと思う。
家族ができたりしたら自分のライフステージによって再検討したいところ。

まとめ
情報を知らない・探せない…そんな人は賢い他の人よりもお金を余分に払うしかない。
家電量販店で行われている『Twitterアカウント設定6,000円!』みたいなもので、ちょっと調べれば誰にでもできることも知ろうとしなければ損につながってしまう。
上記で挙げた4つ以外にも情弱税が潜んでるものはたくさんある。
自分に必要な情報を自ら探しに行って取捨選択をし、損を避けよう。